腰痛改善のために腹筋運動は逆効果!?【理学療法士が解説】

運動指導者が知っておくべき知識について

こんにちはキクティーです!!今回は



「腰痛を治すために腹筋運動をやるのは逆効果」



このようなテーマでお話ししていきます。



よく腰痛を治したいなら腹筋運動をやりましょう。このように巷では言われることがあります。



しかしやり方を間違えると、逆に腰痛を悪化させてしまうので、そうならないためにも今回はしっかりと解説していきます。



運動指導者さんは特にお客さんに



「腰痛のために腹筋をやった方がいいんですか?」



と言われたら、安易に進めるのではなく、良い腹筋運動と悪い腹筋運動を理解した上でお伝えするようにしてください。


動画で見たい方はこちらからどうぞ⬇⬇

え?腹筋運動をやると腰痛が悪化するの!?

腰痛を悪化させてしまう腹筋運動とは??


まず最初に、腰痛を悪化させてしまう可能性がある腹筋運動について話します。



結論から言うと「腹直筋」のトレーニングはあんまり良くないと考えられます。



腹直筋は恥骨結節〜第5.6.7肋骨・剣状突起まで付着しています。


みなさんご存知だと思いますが、この筋肉は収縮すると体幹を屈曲させます。



なのでシットアップみたいな腹筋運動をたくさんやると、腹直筋が活性しすぎて体幹が丸まりやすくなる姿勢になってきます。



例えば物を持ち上げる時とかも、体を丸めて持ち上げやすくなってしまうんですよ。


体を丸めたまま持ち上げると、背部の筋肉にかなり負荷が乗ってしまうので、筋・筋膜性腰痛になったり、椎間板ヘルニアになる可能性もでてきます。



もちろん鍛えること自体が完全に悪というわけではないのですが、傾向としてはこのようになるので腰痛のために腹直筋の運動をやるのは控えたほうがいいかと思います。



ではどの筋肉を鍛えたらいいのでしょうか??




腰痛予防のために鍛えたほうがいい筋肉


結論から言うと、体幹のインナーマッスルである「腹横筋」こちらを鍛えてあげるといいと思います。



腹横筋は腹部の前側〜横側まで付いている筋肉です。


よく天然のコルセットなんて言われたりしますね。



腹横筋は体幹を安定させる働きがあるので、鍛えたほうがいいでしょう。



例えば腕を上げる動作をする時においても、腹横筋や多裂筋あたりが先に収縮して、腰部を安定させてから動作が遂行されます。


だからしっかりと機能していないと腰部が安定しないので、腰痛の原因になりやすいです。


慢性的に腰痛がある方は、これらの筋の先行収縮が起こらないともされています。



そしてこれらの筋はシットアップのような背中を丸める運動だとあまり働かなず、背中を真っ直ぐにした状態でキープするプランクなどで働きます。


あとは四つ這いから対側の上下肢を上げていくような運動でも、かなり筋活動が上がるという報告があがるとされているので、腰痛のためにやるのであればこのようなトレーニングを取り入れていく方がいいです。



もちろん腰痛の原因はかなり複雑で、それをやっとけばいいという話ではないです。


ひどい場合は一度病院を受診していただいたほうがいいでしょう。



ただ腹直筋のトレーニングよりはそういった体幹の深部筋のトレーニングを処方した方が、腰痛予防にとっては良いので、そこは一つ頭に入れておきましょう。



あと近年のガイドラインによると、慢性的な腰痛は運動により改善しやすいとされていますので、さっき言った四つ這いの上下肢挙上とかをやってあげるといいと思います。


以前の記事にも書きましたが、運動は鎮痛効果が高く、やり方を間違えなければ体の機能も獲得していくことができるので、僕は運動をマッサージより運動を推奨しています


今回の知識を頭に入れた上で、指導するようにしていただければと思います。


ということで今回こんな感じで終わります。



僕の記事では教科書的な解剖学よりも、実践で結果を出すために必要な知識を配信していきます。


なので特に運動指導者さん(理学療法士・トレーナー)はチェックしてください!



なお基礎的な解剖学の学び方はこちらで解説しているので、ぜひ見てくださいね⬇⬇


それではまた!!

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