【施術力向上】肩甲骨の可動域を広げる施術方法

コンディショニングの方法まとめ

こんにちはキクティーです!!


今回は


「肩甲骨の動きが悪い人に対する運動指導の実技」


についてお話していきます。



以前お話しした


「施術・トレーニング指導で使える肩甲骨の解剖学」


の続編で、その時紹介した肩甲骨の解剖学を加味した上で、肩甲骨が硬い人に対してどういう運動を行っていけばいいのか??


それを解説していきます。



以前の記事はこちらです⬇⬇


上記の記事を見ていない方は先に見てください。


また当記事の内容を動画で見たいかたはこちらからどうぞ⬇⬇

【施術力向上】肩甲骨の可動域を広げる施術方法

肩甲骨の解剖学的特徴をおさらい


簡単に特徴をおさらいしておくと、肩甲骨は肋骨との間に関節を形成しており、その場所を肩甲胸郭関節と言います。


ここの関節は他の関節とは違い、関節包・腱・靭帯とかが存在していないです。


間にあるのは筋肉のみです。



だからすごい自由度が高い動く関節なんですけど、どういう特徴があるかと言うと


「位置覚が少ない」


という特徴があるんですよ。


というのも、腱・関節包・靭帯に位置覚はたくさん存在しているので、それら3つが無いということは位置覚も少ないです。



位置覚は


肩甲骨の位置がどこにあるか??
今どういう動きをしてるのか??


などを感知するセンサーなので、肩甲骨の動き自体は自分だと分かりにくいんですよね。人間の体の構造上。



だから肩甲骨をしっかり動かす練習は、どんな人でも取り入れていったほうがいいです。


肩甲骨がめちゃめちゃ硬い人に対してはなおさらです。


ポイントとしてはこちらでアシストしながら行う肩甲骨の運動をすると、施術者側の手から感覚入力が伝わりやすいので、より肩甲骨を動かす感覚がつかみやすくなります。



肩甲骨の可動域を広げる施術の方法

では実際の施術方法を話していきます。


前提として今回紹介する方法は、かなり難易度が低いです(お客さん側の)。


だから60代過ぎで肩甲骨が全然動かないような方に対して有効な方法です。


もうちょっと活動レベル高い人だったら別のやり方でやった方がいいかな〜と思います。



①まずお客さんに側臥位で寝てもらう
②施術者はお客さんの正面に移動する


③利き手でお客さんの肩甲骨下角を把持する


④反対の手で肘より少し先(前腕近位部)を把持する
⑤腕の力を完全に抜いてもらい施術者が支える


⑥肩甲骨だけ動かすイメージで腕を上げるように指示

※肩甲骨を触れながら「ここだけ使って上げるようなイメージで上げてください。」と言うとわかりやすいです。


⑦肩甲骨上方回旋を促しながら肩屈曲運動を行う

※骨模型の構造上、肩甲骨の動きが固定されているため動いていないですが、実際は上方回旋を誘導して動かしながら行ってください。


※お客さんの顔の前に行かないように注意

顔の前に移動すると不快に感じる方もいらっしゃるので、注意してください。


※手先だけでなく体ごと一緒に動かすように行う


肩〜手の位置は変えず、体幹部を動かして肩屈曲動作をアシストしましょう。


このほうが安定感が出て、お客様も安心して腕を預けることができるため、力を抜きやすくなります。



この運動を反復して行なっていただくと、肩甲骨の動きが出てきやすく、お客さん自身も肩甲骨の動きを把握しやすくなります。


・なかなか腕が上がらない人
・明らかに肩甲骨の動きが悪い人


このような方に対してはやってもらった方がいいです。


※わかりにくい部分は動画の2:15〜確認してください⬇⬇

【施術力向上】肩甲骨の可動域を広げる施術方法



施術で一番大切なこと

正直記事を見ただけでは、すぐにできないと思うんですよ。


やっぱり実際にお客さんに触ってみて、肩甲骨の位置とかも把握して、経験を積んでいくことが何よりも自分の施術スキルを上げていくことに繋がります。



この記事を見たってことは、もうやり方を知ったわけじゃないですか??


なので次の時から対象になりそうな人には、今の方法で肩甲骨動かす運動をやっていただきたいです。


そうすればどんどん成長していくと思います。



僕自身正しい知識を持って効果的なトレーニング指導や施術ができる方が増えていただけると、非常に嬉しいです!!



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