こんにちはキクティーです!!
今回は「ローテーターカフの解剖学と機能」についてお話していきます。
動画で見たい方はこちらからどうぞ⬇⬇
ローテーターカフはみなさんご存知ですか??
肩関節にある4つのインナーマッスルを総称して、ローテーターカフと呼ぶのですが、具体的に言うと
「棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋」
この4つです。
今回はこいつらがどこからどこに付着していて、どういう働きを持っているのか??
ここを解説していきます。次回は鍛え方について書いていこうと思います。
ローテーターカフの解剖学
■棘上筋
起始:肩甲棘の上(棘上窩)
停止:上腕骨大結節
![棘上筋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65221629/picture_pc_18104163ea569dd674edf3b4683466e0.png?width=800)
■棘下筋
起始:肩甲棘の下(棘下窩)
停止:上腕骨大結節
![棘下筋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65221651/picture_pc_513e62f0f71af6859d6aa14eb0bd4d8c.png?width=800)
■小円筋
起始:肩甲骨外側縁
停止:上腕骨大結節
![小円筋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65221662/picture_pc_d873e00540d2714e598f006e748f7bf6.png?width=800)
■肩甲下筋
起始:肩甲骨内側全体(肩甲下窩)
停止:上腕骨小結節
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65221689/picture_pc_f0812fed7be8dbe7092b5f94964db9e8.png?width=800)
それぞれの主な働きは
棘上筋=肩関節外転
小円筋・棘下筋=肩関節外旋
肩甲下筋=肩関節内旋
があります。
それぞれ細かい作用はもっとありますが。
ローテーターカフ全てに共通する機能
ただ4つとも共通する働きがあり、それが上腕骨頭を「求心位」に保つということです。
「求心位」がよくわからないと人もいると思うので軽く触れておきますね。
肩関節は肩甲骨の肩甲窩と、上腕骨頭で形成されています。
そして求心位とは「肩甲窩と上腕骨頭の中心点が一致している状態」のことを言います。
このようにズレていたら
![スクリーンショット 2021-11-08 19.36.10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65223586/picture_pc_eaa9344fce2c62ed8cb9ec0143bfc015.png?width=800)
これ求心位じゃないんですよ。肩甲窩の中心と骨頭の中心がズレてるから。
これが真っ直ぐになる位置が求心位です。ざっくり。
まぁちゃんと関節にハマってまっせ〜、という位置だと思っておけば大丈夫です。
なのでローテーターカフの働きは、上腕骨頭の位置がズレないように安定させることです。
これが全てのローテーターカフの筋肉に共通しています。
例えばバンザイをする時に、ローテーターカフがしっかり働いていなかったらどうなるでしょう。
バンザイをするに伴って肩甲骨が上方回旋して、上腕骨も上がりますが、求心位を保てないから骨頭が上にズレたり前にズレたりしてしまうんですよ。
![上腕骨頭上方変異](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65224070/picture_pc_177b16532c7bef65ff178dd9cbb4093c.jpg?width=800)
だからローテーターカフを鍛えましょうとよく言われるわけなんです。
そうしないと肩が不健康(不安定)な状態になっちゃうから。
ただそれぞれ制御する方向が違います。
棘上筋の場合は、主に肩関節外転時の制御を行います。
三角筋中部だけで外転すると、力のベクトルが上腕骨頭を上に持ち上げるようなベクトルになるので、先程言った通り上腕骨頭が上にズレる可能性があるのです。
それを棘上筋が上から押さえつけてくれるため、三角筋の中部と棘上筋が一緒に働くことで綺麗な外転というのができるようになります。
![三角筋棘上筋 フォースカップル](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65224319/picture_pc_e27c352bfec73ec6a7b4d89c26dfe0a6.png?width=800)
棘下筋や小円筋は肩関節の外旋に働くので、外旋させた時に骨頭の位置がズレないように調整しています。
肩甲下筋は内旋なので内旋した時に骨頭がズレないように調節してるという感じです。
この4つの筋肉が上腕骨頭を四方から覆っており、機能することで上腕骨頭の正常な動きが再現されるわけですね。
じゃあローテーターカフ鍛えましょう!!
と、なると思います。
よく紹介されるのは、チューブを使って外旋させる運動だったり、横向きになってダンベルを持った状態で、外旋させる運動などです。
しかし個人的にはあまりおすすめしてないんですよね。
ローテーターカフの機能というのを考えた場合、チューブやダンベルだとちょっと微妙かなと思ってるんで。
ここに関しては詳しくいつかお話ししようと思います。
今回は解剖学と機能だけの解説で終わりにいたします。
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ということでまとめです。
ローテーターカフ=棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の総称
■棘上筋
起始:肩甲棘の上(棘上窩)
停止:上腕骨大結節
■棘下筋
起始:肩甲棘の下(棘下窩)
停止:上腕骨大結節
■小円筋
起始:肩甲骨外側縁
停止:上腕骨大結節
■肩甲下筋
起始:肩甲骨内側全体(肩甲下窩)
停止:上腕骨小結節
それぞれ作用は異なりますが、4つに共通しているのが上腕骨頭の求心位を保つ働きがあるということ。
求心位というのは、肩甲窩と上腕骨頭の位置が正しい位置にある(ズレていない)ということです。
だからローテーターカフが機能していないと、腕を上げた時などに上腕骨頭のズレが強くなる。
結果的に肩周りの組織を痛めてしまうなど、肩に良くないことが起こってしまいます。
以上が簡易的まとめになります。
またこのように解剖学や機能について各筋肉に焦点を当てて、お話ししていこうと思います!!
それでは!!
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