理学療法士が肘関節の解剖学について解説!!【要点だけ濃縮したよ】

各筋肉・関節の解剖学

こんにちはキクティーです!今回は



「肘関節の簡単な解剖学」



についてお話ししてきます!!



肘関節の解剖学で大事になる部分をざっくりと解説していきます。



詳しく言うともっとたくさん話すことはあるのですが、そんなに詳しく覚えたところでそこまで使えるのか??


と考えた場合、ちょっと疑問が浮かびますので、要点だけ解説していきたいと思います。



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理学療法士が肘関節の解剖学について解説!!【要点だけ濃縮したよ】

肘関節とはそもそも何?


肘関節を構成する骨は、みなさんご存じの「①上腕骨」と前腕の内側にある「②橈骨」、そして外側にある「③尺骨」この3つの骨で肘関節は構成されます。


そして詳しく見ていくと関節が3つあるんですよ。具体的に言うと



①上腕骨+橈骨=腕頭関節
②上腕骨+尺骨=腕尺関節
③橈骨+尺骨=近位橈尺関節



この3つです。


「近位」というのは、名前の通り近いところを言うのですが、橈骨と尺骨ででてきてる関節は近位と手首の方の遠位の2箇所あります。


んで肘関節の方は近位橈尺関節となっています。


この3つの関節で肘関節は構成されます。



重要なランドマーク(骨指標)も3つあって



①上腕骨の内側の出っ張り=内側上顆
②外側の出っ張り=外側上顆
③肘の後ろ(尺骨の付け根)=肘頭



この三つは重要な骨指標=ランドマークです。



肘関節周辺に付着している筋肉


ザックリ肘関節周辺にくっついてる筋肉を解説すると、まずランドマークである内側上顆にくっつくのは手関節屈曲させる筋肉達です。



こいつらがたくさん付きます。


具体的に言うと橈側手根屈筋とか長掌筋とかそういったやつらですが、とりあえず名称は全部覚えなくていいです。


屈曲(掌屈)させる筋肉がつくんだなーというのだけ覚えといてください。笑


あと円回内筋もつきますね、前腕を回内させる筋肉です。



反対に回外筋は外側上顆に付着します。


回内=内側、回外=外側


という感じ覚えておくといいと思います。



外側上顆には手関節(手指も)を伸展させる筋肉達がつきます。


橈側手根伸筋とかこのような奴らがつくのですが、これもザックリ伸展させる筋肉だけ付くんだな、というのだけ覚えといてください。


上腕二頭筋は肩甲骨の方からずっと伸びてきて、橈骨の前側「橈骨粗面」に付着します。


上腕筋は上腕骨の前側から付着していて、尺骨の前側の「尺骨粗面」に付着します。


肘頭には上腕三頭筋が付着がします。


三頭筋をかなり酷使すると肘関節が痛くなります。


スカルクラッシャーとかやってる人だと分かると思います。笑


三頭筋の付着部である三頭筋の腱があるのですが、そこにストレッチ刺激が加わることで、肘頭ら辺が痛くなるという症状が出ます。



あともう一つ尺側手根屈筋というやつも肘頭に付着します


屈筋の中で肘頭に付着するのはこれだけなので、イレギュラーのやつですが覚えとくといいと思います。



肘関節のキャリーアングルとは


肘関節で特徴的なのが「キャリーアングル」です



聞いたことある人もいると思うのですが、上腕骨の長軸がなす角度と前腕の長軸がなす角度はちょっとズレがあるんですよ。


10〜15°ぐらい幅ができるんですよね。

これがキャリーアングルです。


肘を体にくっつけると、前腕が外に開きますよね。このことです。


なぜキャリーアングルと呼ぶかというと、キャリー、つまり運ぶための角度という意味だからです。


荷物を運ぶ時に邪魔にならないような角度になってるんですよね!



荷物を運ぶ時にこの角度がないと邪魔になるじゃないですか、たぶん荷物が体に当たるんですよ。笑


そうなんないようにできてるらしいのですが、、、、人間てすごいですよね。。。笑



んでこの角度は女性の方がその角度の開きが広いんですよ。


なので男性でその角度が広いとオカマ肘って呼ばれたりします。泣


とりあえずこのような角度があるんだな〜ということは覚えといてください。



肘関節の運動学


肘関節はみなさんご存じの通り曲げ伸ばし(屈曲〜伸展)する時に働くのですが、この時は腕頭関節および腕尺関節が動くことによっておこります。


前腕回内〜回外にも(肘関節は)関わってきますが、この時は近位橈尺関節が動くことによって動きが実現されます。


特徴としては回外してる時は橈骨と尺骨は平行なんですよ。


ですが回内してくるとクロスしてくるんですよね。


これが特徴的です。



その時に働く筋肉としては、屈曲するときは上腕二頭筋と上腕筋です。


伸展する時は後ろ側にある上腕三頭筋が働き、回内する時は内側上顆についてる円回内筋が収縮することによって回内します。


あとは前腕の遠位の方に方形回内筋という筋肉もいるのですが、そいつも一緒に働いて回内という動きが実現します。



逆に回外は外側上顆についている回外筋、そして上腕二頭筋も回外の動きに働きます。


ダンベルカールとかする時に肘を曲げながら回外させて、収縮させるようにしてる人いると思うのですが、あれは上腕二頭筋に回外作用があるからですね。


もしくは回外位のまま収縮させると、しっかり上腕二頭筋働きますので、その方がいいですね。



肘関節周囲の靭帯


靭帯については2つだけ覚えててください。



内側=内側側副靭帯が付着
外側=外側側副靭帯が付着



これだけです。笑


内側側副靭帯の中でも3つぐらいに分かれていて、外側側副靭帯も2つに分かれてるのですが、それはとりあえず覚えなくていいです。



こいつらはどういう働きしてるかと言うと、屈曲ー伸展以外の方向に動かないように制御しています。



肘関節って基本的に1軸性の関節なんですよ。


だから屈曲ー伸展の方向にしか動かないので、それ以外の方向に動くと肘にダメージが加わってしまうんです。



内側側副靭帯に関しては前腕が外に開く「外反」という動きに行き過ぎないように。


外側側副靭帯に関しては反対の前腕が内側に動く「内反」に行きすぎないように制御しています。



野球のピッチャーがめちゃめちゃ投げまくってると、内側ばかり負担が増えて、内側側副靱帯が伸びてしまうことがありますね。


そんな感じで動きを制動するように靭帯は働いています。




ということでザックリこんな感じで終わりたいと思います。


もっと深ぼっていくとたくさんありますが、今回のような基礎的な部分を抑えといてもらえれば十分現場で使えるでしょう。



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あと過去に書いた各筋肉の解剖学などは、カテゴリーでまとめてあるので、気になる方はぜひ読んでみて下さい⬇⬇

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