こんにちはキクティーです!!今回は
「肩峰下インピンジメントの評価方法」
についてお話していきます!!
以前肩峰下インピンジメントの概要についての記事を書いたので、今回はその続きで
「実際肩峰下インピンジメントって判断するにはどうしたらいいんですか〜?」
というところをお話ししていきます。前回の記事はこちら⬇⬇
動画で見たい方はこちらからどうぞ⬇⬇
肩峰下インピンジメントについて簡単に復習
肩峰下インピンジメントとは、肩甲骨の肩峰と上腕骨頭の間が狭くなり、衝突するような形になることを言います。
肩の怪我の代表格ではありますが、一個注意点があり、肩峰下インピンジメント自体は「現象」なんですよ。
肩峰下インピンジメントが起こった結果痛みが出てしまう場合、「肩峰下インピンジメント症候群」という疾患名がつけられます。
ここは区別しておいてください。
では評価はどのようにやればいいのか??
4つに絞って話していきます!
肩峰下インピンジメントの評価法① 触診
触診は読んで字のごとく「触って診察」するということです。
治療家がよく使いますね。
ではどうやって触診していけばいいのかと言うと、とても簡単でして、例えば肩峰下インピンジメントが慢性化して棘上筋が切れたとします。
肩甲骨の肩峰と上腕骨頭の間に棘上筋が走っていますので
完全にブチっと切れてしまうと、この部分がへこむんですよ。
なので肩甲棘を上から触っていき、肩甲骨の端っこまで来たらそこで指をグッと下に押すと、明らかにへこんでるなぁみたいな感じがあります。
この場合棘上筋切れてる可能性が高いです。
インピンジメントの評価というより、棘上筋が切れてるかどうかの評価なので、またちょっと違うには違います。
ですが肩峰下インピンジメントが慢性化した結果、棘上筋が切れることもありますので、一個評価としてはかなり使えると思います。
肩峰下インピンジメントの評価法② ペインフルアーク
これはどういう検査かと言うと、まずお客さんに自分で肩関節を外転してもらいます。
外転していき60°〜120°の間で痛みが出たら陽性という検査なります。
60〜120の間は肩峰下接触圧が高まる位置と言われています。
ですので、肩峰下接触圧が高まった時に痛みが出るということは、肩峰下インピンジメント症候群である可能性が高いです。
ポイントは60〜120という間で痛みが出るというとこです。
最初の「0〜60」とか「120°以降」の外転はあまり痛みが出ないです。
肩峰下インピンジメントの評価法③ ニアーテスト
こちらは検査する側がお客さんの肩関節を他動的に外転させ、この時に痛みが出るかどうか見る検査です。
痛みが出たら肩峰下インピンジメント症候群の可能性が示唆されます。
※本来は座った状態でやってもらいます。
この時にポイントとなるのが、肩峰下インピンジメントの状態を作りたいので、肩甲骨をガッツリ上から固定してやってください。
上方回旋しないようにするためです。
上方回旋を抑えた状態で上げることで、インピンジメントの状態が作りやすいです。
肩峰下インピンジメントの評価法④ ホーキンステストです
座った状態で他動的に肩関節を90°屈曲させて、次に肘を90°屈曲させます。
その後に他動的に内旋させたときに痛みが出るかどうか見るテストです。
これもシンプルにインピンジメント起こすような肢位に持っていくことで、痛みが出るかどうかというの見るテストです。
肩関節を内旋させることによってインピンジメントがここで起こりやすくなります。
なので外転させるにしても、内旋させた状態で外転させてあげたほうが痛みは再現されやすいんですよね。
だからさっき言ったペインフルアークとかも、内旋させてあげてやった方が痛みは再現されやすいかなとは思います。
ただ本来のテストのやり方は内旋させないんですけどね。あくまで個人的には内旋させてもいいんじゃないかなとは思ってます。
これら4つの検査やってもらえれば、ある程度インピンジメント症候群かどうか判断できます。
肩峰下インピンジメントの評価時の注意点
ただ一個注意点があり、それは何かと言うと、今のテストをやって痛みが出たからといって100%と肩峰下インピンジメント症候群だとは限らないということです。
例えば肩峰下インピンジメント症候群以外にも肩関節の疾患は存在します。
例えば肩関節周囲炎とかですね。
肩関節の周りの組織が炎症を起こしてそれで痛みが出てるという状態なのですが、その状態にある場合も今言ったテストで痛みが出る可能性はあるんです。
だから今言ったようなテストをやっただけで、100%インピンジメント症候群という判断ができないんですよ。
あと詳しく言うと「感度」や「特異度」という数値もあるので、検査をやったから確定で疾患があるとは言えないんですよね。(泣)
詳しくは割愛します。
じゃあどうしたらいいのかって言うと、結論病院に行っていただくように促した方がいいです。
病院に行くことを億劫に感じる方めっっっちゃ多いのですが、病院に行けばレントゲンもあるしMRIもあるし、お医者さんもいるし理学療法士もいるし、やっぱ精度の高い検査はできるんですよ。
それでちゃんと判断していただく方が確実に良いんですよね。
だから現場でちゃんと検査はやって頂きたいんですが、検査で陽性の場合一度病院に促してあげてほしいです。
元病院の職員としてはなおさらそう思います。笑
自分があまり深刻じゃないと思ってても、実は深刻な状態、、、みたいなこともあるんですよ。
ということでお客さんに不利益を被らないためにも、一度病院をすすめていただくことをすすめていただければと思います!!
今回評価について話したので、次は実際どういう治療手順でアプローチしていけばいいのかというところも話していこうと思います!!
気になる方ぜひ楽しみにしていてください!!
なお肩のリハビリに関しては、腕立てが最強だと思っているのですが、その理由とやるときのコツを前回記事にしてまとめました⬇⬇
肩のリハビリを行う方はぜひ一緒に見てみてください!
それでは!!
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