こんばんは、キクティーです!
今回は
「肩の怪我の代表格【腱板断裂】について」
お話していきます。
腱板断裂とは、肩関節にくっついているインナーマッスルが断裂してしまう疾患です。
肩峰下インピンジメントや、加齢による腱板の変性により、慢性的に腱板が挟み込まれると断裂しやすいです。
中年以降に多い疾患ですが、若年者で腱板断裂を起こす方もいますね。
あとはベンチプレッサーでも断裂を起こした人を何名か聞いたことがあります。
今回は評価方法を中心に紹介していきます。
「肩が痛む。。。。」
という訴えがある方に出くわしたら、実際に検査いてみてください!!
もし陽性(異常)だったら一度病院へ行っていただくよう促してください。
検査は4つ(内問診が2つ)有るので順番に説明していきます。
①夜間痛
まずは夜間痛が見られます。
夜間痛とは読んで字のごとく、夜(寝ているとき)に出る痛みのことです。
夜間痛が生じる原因は諸説ありまして、肩峰下滑液包や棘上筋が硬くなることにより、肩峰下接触圧が上昇することで起こるという説が有力と言われています。
「夜間痛があって夜も眠れない。。。」
という人もけっこういるんですよね。病院に入院されている方だと。
なのでまず夜に痛くなるか聞いてみましょう。
そしてどうしても痛みが強かったら、下記のように指導してください⬇
これでかなり痛みが軽減されます。
上記画像の「先輩」のように、肩峰下接触圧が高まらないようなポジションを心がけてください。
夜間痛が強い人は腱板断裂が疑われるので、一度病院を受診していただくといいでしょう。
②轢音
次に見られる所見は「轢音」です。
読みは轢音(れきおん)と言います。
簡単に言うと「ゴリゴリ音」のことを言いますね。
腕を上げたときにこの「轢音」が鳴る場合、腱板が傷ついている可能性が高いです。
これは腱板が擦れて音がなっているというロジックです。
腱板は動作時に上腕骨頭を安定させる働きがあるが、腱板が傷ついて機能が低下していると、異常な関節運動を起こし腱板が擦れてしまうのですね。
轢音がある場合は、他の検査と合わせて腱板断裂の可能性を疑いましょう。
肩を屈曲させたり、外転させたり捻りを入れながら音が鳴るかチェックしてください。
肩甲骨の部分でゴリゴリなることもあるので、そことは区別しましょう。あくまで「肩」に痛みがある場合、断裂の可能性があります。
③ニアーテスト
ニアーのインピンジメントテストは整形外科的テストの1つです。
徒手的に行う検査です。
やり方はこちら⬇⬇
①被験者をは座った状態で、検査者の左手で肩甲骨を固定する。
②その後、被験者の腕を肩甲骨面で他動的に外転させる。
③この際に痛みが生じたりクリック音を認めた場合にテスト陽性となる。
※クリック音:「コリッ」や「コクッ」と言う音。
文章だけではわかりにくいので、動画も載せておきます。
①で検査するにあたって肩甲骨の固定が重要なのは、外転に伴って肩甲骨が過度に上方回旋してしまうからです。
相対的に肩峰下スペースが拡大することによって、正確な検査結果が得られない可能性があるわけですね。
またちょっとしたコツとして、テストを行う際に腕を上げる位置を変化させて行うとよいです。
腕を後ろ側に上げることで肩峰周辺のインピンジメントを反映すると考えられますし、反対に前側に上げることで烏口突起周辺のインピンジメントを反映すると考えられるわけですね。
上級者でなければここまでこだわって行わなくてもよいが、1つの参考にして見るといいと思います。
④ホーキンステスト
①被験者は座った状態で、肘関節90 度曲げたまま、肩関節を※肩甲骨面 で90度外転位とする。
②ここから、被験者の腕に内旋強制を加えることで痛みが生じたり、クリック音を認めた場合にテスト陽性となる
※肩甲骨面とは上から見たときの肩甲骨と同じ面のこと。
※肩甲面で腕を上げると、インピンジメントを避けられるため肩の負担が少ないです。
ホーキンステストの動画も載せておきますね。
このテストにおいても、ニアーのインピンジメントテストと同様、上げる位置を変えて痛みやクリック音の変化を見るとどこでインピンジメントを起こしているのかがわかります。
この2つでしっかり痛みなどの所見が出るか見ておいてほしです。
これら4つの検査をして、2つ異常当てはまるなら一度病院へ行っていただくように促しましょう!!
とにかく、、、、検査(評価)が大事ですよ!
ハイではこんな感じで終わります!!
また次の配信でお会いしましょう!
※配信の感想をLINEの方でいただけたら嬉しいです!!あとキクティーに聞きたいことなどがあればお答えしますので、お気軽にメッセージくださいね😊